12月16日(木) 旭川市主催、一般財団法人旭川生活文化産業振興協会運営により、旭川グランドホテルで開催されました。
地域経済の活性化を目ざす旭川市の事業の一環で、地域の大学等研究施設の多種多様な研究事例の紹介と研究シーズから着想を得たビジネスプランを提案し、企業と研究機関のビジネスマッチングを通じ、新ビジネス創出の機会にと開催されました。「地域の知的資源を活かし、旭川ならではの新ビジネスを考える」とあります。
岡本氏
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河原崎氏
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木村氏
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堀川氏
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鈴木氏
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永谷氏
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山口氏
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高橋氏
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セミナーは、「シーズ紹介」と「旭川生活文化産業振興協会調査チームによるビジネスプラン発表」の2部構成。セミナー修了後は、新事業創出等に関する個別相談会も行われていました。
経済観光部長に代わり、ものづくり推進室長 植村俊幸氏の開会挨拶があり、続いて旭川生活文化産業振興協会の岡本ゆか氏から旭川地域大学等・各公設研究機関シーズ調査及び研究シーズを集約したホームページ「つながる、ひろがる、旭川のモノづくり~旭川知的資源活用集~」の紹介がありました。
前段のシーズ紹介では、
- 「木材の難燃処理技術 ~内装にもっと木材を使おう!~」
地方独立行政法人 北海道立総合研究機構 森林研究本部 林産試験場
性能部 耐久・構造グループ 河原崎 政行 氏 - 「美味しさが詰まったトマトを品薄な夏に栽培する技術 ~上川農業試験場の野菜研究最前線~」
地方独立行政法人 北海道立総合研究機構 農業研究本部 上川農業試験場
地域技術グループ 研究主任 木村 文彦 氏 - 「金属材料を壊さずに調べる検査技術 ~鋳鉄の材質からステンレスの変形まで~」
独立行政法人 国立高等専門学校機構 旭川工業高等専門学校
制御情報工学科 准教授 堀川 紀孝 氏
の3件が紹介されました。
休憩を挟み、ビジネスプランの発表では、
- 「道産木材の高度利用 ~未知の体感素材へ~」
鈴木 紀之氏 - 「たかがもち米、されどもち米。 ~地域活力UPの資源に!~」
永谷 潔氏 - 「熟練いらずの3D造形! ~旭川発.CNC木工旋盤の可能性~」
山口宗太郎氏 - 「壁が消えた!? ナタデココを機能性材料に」
高橋 毅氏
の4つのビジネスプランが示され、最後に、旭川生活文化産業振興協会 常務理事 北本貴教氏の閉会挨拶で終了となりました。
会場には、4大学、短期大学、高等専門学校、3公設試験研究機関の数多くの研究成果がパネルで紹介されていました。パネルでは、なかなか理解できない内容も、短時間でも説明をお聞きすることで良く理解することができました。
ただ、金属材料の非破壊検査だけは、いまいち理解ができませんでした。
道産木材の利用、高糖度トマト、高品質もち米「きたゆきもち」の活用、3D木工品の自動加工、ナタデココの特徴を生かした活用、いずれも興味を持ってお聞きしました。
こうした実用的と思われる研究活動を行っている大学、専門機関等の存在を心強く思い、今後、地域の企業と連携して、新たなビジネスとして花開くことも夢ではないと感じました。