2017 会員会議(総会)記念講演会

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2月4日(土) 神楽公民館(旭川市神楽3条6丁目)で開催されました。

寺島代表

あさひかわサケの会 記念講演会 会員会議 2017.02.04

記念講演

寺島代表による挨拶と講師の上田宏さんの紹介に続き、上田さんから、サケがどのようなメカニズムで生まれた川に帰ることができるのか、次の事項について説明されました。

講演:「サケが生まれた川に帰る不思議」
講師:上田宏さん

上田宏 さん

プロフィール
北海道大学大学院水産学研究科博士課程単位取得退学、
日本学術振興会奨励研究員、
産業医科大学助手・講師、
米国NIH奨励研究員、
北海道大学水産学部附属洞爺湖臨湖実験所助教授、
道大学北方生物圏フィールド科学センター・大学院環境科学院教授
     講演内容

  1. 日本の太平洋サケの種類と生活史
  2. 稚魚の母川記銘のメカニズム
  3. 親魚の母川回帰のメカニズム
  4. 母川のニオイ成分
  5. 日本のサケ人工ふ化放流事業
  6. 新しい人工ふ化放流技術の試み

謝辞 2017.02.04

    まとめ

  • 太平洋サケの稚幼魚はふ化場から放流されると脳-下垂体-甲状腺ホルモン系が活性化し、母川水のニオイいが記憶される。親魚は脳-下垂体-生殖腺系ホルモンが活性化して産卵回遊を開始し、母川水のニオイいを想起してふ化場に回帰する。
  • 母川水のニオイいは、バイオフィルムが放出する溶存遊離アミノサン(DFAA)でほぼ説明できる。稚魚が降河する春と親魚が遡上する秋で数年間、変化しないDFAA組成をサケは嗅ぎ分けることができる。
  • 日本の太平洋サケは、先人達が築いた世界に誇れる人工ふ化放流事業により生産され、重要な水産資源となっている。稚幼魚の放流尾数は変化しないのに、親魚の回帰数が減少している。
  • サクラマスの幼魚にDHA含有飼料を1週間経口投与し、新月に放流すると親魚の回帰率が、従来の3~10倍高まった。
  • シロザケは、稚魚が体重1gで河川に放流され、数年後には3~4kgになって98%の精度で母川回帰する夢のような魚である。今後ともサケの持続的生産に役立つように微力ながら努めたい。

レジメ

会員会議(総会)

後藤誠二さん

後藤誠二さんが議長に選出され、事業活動報告が承認され、事業活動計画が審議決定されました。
決定された2017年度の活動方針は次の通りです。
1.運勣の目標
  石狩川を野生のサケのふるさとに!(運動の合い言葉)
1)会員を200名以上にして、運動の輪を広げます。
2)サケの「不思議講座」、「サケガイド」を充実して、市民の関心とモチベーションを高めます。
3)会員の自発的な取り組みと創意工夫によってイベントを盛り上げ、市民参加を高めます。
4)河川環境とサケの調査を通して、野生サケの回復を進展させます。
2.主なイベント
1)春の行事
①学ぼうサケの不思議(サケ講演会)…2月
②まなぴピアあさひかわ(パネル展と稚魚展示)…2月
③人工産卵床モニタリング…2月・3月
④サケ出発式(稚魚放流会)・カムイチェプノミ…3月
⑤春の川ぶらぶら散歩(交流と散策)…4月
2)夏の行事
①さけのふるさとを訪ねて(川・施設訪問)…5月
②石狩川クリーンウォーク(ゴミ拾いと河川観察)…5月
③みどりの回廊展(パネル展)…6月
④学ぼう川のはたらき(川・河川の学習講演会)…7月
⑤「サケ」を知って「サケ案内人」になろう(サケの不思議講座)…8月
3)秋の行事
①サケを迎える(カムイチェプノミ)…9月
②石狩川クリーンウォーク(ゴミ拾いと河川観察)…9月
③神楽市民交流センター祭(パネル展示)…10月
④サケ遡上見学会(神楽市民交流センターCircle体験入門)…10月
⑤サケGuide(見学市民向け)…10月
4)冬の活助
①おいしいサケクッキングⅠ(トパづくり)…11月
②おいしいサケクッキングⅡ(神楽市民交流センターCircle体験入門)…11月
③サケを見つけよう(ホッチャレ調査)…11月
④湧水・伏流水調査…11月
⑤サケのゆりかごづくり(人工産卵床づくリ)…11月
⑥発眼卵の埋設…12月
⑦人工産卵床モニタリング…1月
3.連携活助
1)大雪と石狩の自然を守る会(さけゼミナール)
2)あさひかわ自然共生ネットワーク
3)北海道サケネットワーク
4.その他
1)NPO法人格取得のための調査研究を継続していきます。
2)拠出金(通信費該当)を廃して、「会費」設定の方向に向け検討していきます。

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